講師や当塾の卒業生が体験した「体験記」をこちらでご紹介します。
受験体験
受験体験記 渡辺温人 東京大学
はじめまして!スターグローブ講師の渡辺温人です。今は東京大学文科二類の1年です。この受験体験談では、僕自身が現役合格のために受験生時代に意識していたことをみなさんにお伝えできればと思います。
高校生時代の状況を書くと、福岡でかなりの進学校に行ってて、しかも寮生活だったので、高一の頃から最低限の勉強はしてました。しかし寮で友達と夜更かししてばかりの生活だったので授業は寝てばかりで、成績は平均くらいでした。本格的に受験を意識して勉強を始めたのは、部活を引退した5月末からです。
以下2つを強く意識していました。
①計画を立てる
よく言われることですが、これが一番大事だと思います。志望校(決まってなかったら候補の中で一番レベルの高いところ!)に受かるよう、受験時必要な点数、秋に必要な点数、夏に必要な点数を決め、それに到達するためにやるべきことを1か月、1週間単位で 決めていました。もちろん計画通り完璧には行かないので、適宜修正をしていましたが、目標までの道のりが明確だったことで、遠回りな勉強や無駄な焦りを失くすことが出来ました。
③勉強法を確立する
今は参考書や勉強法などの情報が膨大にありますが、その分取捨選択が必要です。友達や信頼できる人がオススメする方法でも自分には向いてないことはあり得るので、実際に試す必要があると思います。僕が高一から(最低限の)勉強をしていて有利になったと思う大きなポイントは、ある程度自分の勉強法が確立していたことです。これも合格まで遠回りをせずに行くための大きな要因になりました。
実際周りを見ても受かった人の中に多いのは、周りに流されず、自分の計画や勉強法を信じて最後までやり切った人たちだったと思います。いくら努力しても正しい方向を向いてなければ報われる可能性は低くなります。もし何をすればいいか分からないという人は、まずは信頼できる大人を頼ってください。後悔しないよう最後まで精一杯頑張ってください。
WATANABE HARUTO 担当科目:数学・物理・英語
受験体験記 石橋悠生 東京大学
受験体験談を書く上で、具体的にどんなことを書けばよいか分からないので僕が受験を通して学んだことを書いていこうと思います。
僕は福岡の河合塾で一浪して、今年、東京大学の理科一類に進学しました。現役の時の自分は本当にダメダメだったので浪人の一年間は誰よりも頑張りました。ところが今思えばなんでそこまでして東大に入りたかったのかよく覚えてないし、多分「かっこいいから」とか、「人に負けたくないから」程度のものだったと思います。その上、2年時にある進路振り分けに備えてテストでも高得点をとっておかなければならず、やっと大学生になれたのに勉強ばかりで、入る大学間違えたかなあと友達と話すこともあります(本気で言ってるわけじゃないですが笑)。
それでも受験期に頑張ってきたということは誇りに思っているし、多分第2、第3志望の大学に行っても満足できていたと思います。受験勉強はもちろんその内容自体も役に立つことはありますが、目標を高く掲げ、難しい内容の学習に粘り強く取り組むということは、忍耐力、強い意志、学習の効率化や自己分析力、あるいは言語化すらされない能力の数々が必要になり、こうしたハードな課題に取り組むことで自分に足りないものを見つけ補完していくことで人として成長できるのではないかと思います。今受験勉強、あるいは受験勉強でなくとも部活や専門学習の渦中にいる人としてはピンとこないかもしれませんが、とにかくこうして時に辛く思いながらも努力し続けることにはその辛さに値する以上の価値が伴ってくるのだと思います。
かなり長くなりましたが、何が言いたいかというと、休み休みでもよいのでとにかく折れずに努力し続けてくださいということです。応援しています!
ISHIBASHI YUUSEI 担当科目:数学・物理・英語
受験体験記 松原友清 慶應義塾大学
不合格体験記
注意:残念ながらキラキラした受験体験ではありません、ぜひ反面教師にしてください!
最初に簡単に僕の大学受験遍歴をお伝えします。(読み飛ばしてもOKです^^)
現役時:東京大学文科Ⅰ類受験→余裕で不合格
浪人時:東京大学文科Ⅲ類受験→20点差くらいで不合格(割としっかり不合格)
慶應義塾大学経済学部A方式/商学部A方式→合格
横浜国立大学経済学部(後期)→合格
<現役時>
さて、ここから本題に入っていきます。まずは現役時代の不合格体験記からいきましょう。結論から言うと、現役時に落ちた理由はズバリ「驕り」です。情けないですね笑 高校がある程度の進学校(神奈川県でいうと横浜翠嵐高等学校ぐらいのレベル感?)だったからか、周りは非常に優秀な人ばかりでした。「周りは」です笑 そんな中、自分自身は全国でずば抜けた成績を残していた訳でもないのに、周囲の温度感に釣られる形で東大以外受験を考えませんでした。自分もできる気になっていたんですね。その結果身の丈にあった学習をせず、焦って二時試験の過去問ばかり解いていたところ、基礎的な内容すらも疎かになっていきました。余裕をこいて望んだセンター試験で、数学ⅠAが”48点”だったのは今でも恥ずかしい思い出です、、、笑 他にも恋愛に熱を入れてしまって、、、等々恥ずかしい思い出は沢山ありますが、先生としての威厳のためにこれくらいにしておきます^^
こういった経験を踏まえて今思うのは、やはり受験は個人戦だということです。周りの学力は関係ないし、当然ですが最後は一人で机に向かっています。その分孤独ですし、辛いことも多いとは思いますが、そういったときは学校の先生や我々塾講師などを頼ってもらえたら嬉しいですね。
現役時のまとめ
・周りに流されて東大受験をするも惨敗
・基礎が疎かになっていた
皆さんに伝えたいこと
・受験は自分との戦い(特に周囲に優秀な人がいたら注意)
・恋愛はほどほどに
<浪人時>
次に浪人時の話をさせて頂きます。結論からいうと、概ね「成功」と言える一年でした。この時期は、現役時にプライドをズタズタにしてもらったことが功を奏したのか、ある程度勉強できたように思います。受験に落ちた後、私は「ライバルと比べて自分は馬鹿なんだ」ということを再認識し、自分の甘さに対して厳しい環境を選択しようと心を決めました。結果監獄と名高い某九州にある予備校に入校し、一年間を過ごすこととなります。予備校に入るにあたって自分なりに「何がいけなかったのか」を分析したところ、
①自分の弱点を把握しきれていなかった
②勉強に対するモチベーションが不足していた
という原因が判明し、その対策として
A講師と積極的にコミュニケーションをとる
B模試を活用する
C目標とする人を決める
といったことを行いました。1つ1つ意図を説明していきますね。
Aの「講師と積極的にコミュニケーションをとる」理由の一つは、お金を払っている以上相手が受験のプロであり、自分より受験を熟知している人に教えを乞わないのは勿体無いと感じたからです。インセンティブの本来の考え方である、「人は得をするより損をすると感じた時の方が行動しやすい」という理論に則った形ですね。ポジティブな理由としては、講師との関係を深めれば自分の細かな異変にも気づいてもらいやすくなりますし、質問等により丁寧に教えてくれるようになるといったこともあります。そのように講師と積極的にコミュニケーションをとるようになった結果、私を自宅に招いて1980年代の古い過去問を下さったり、毎週昼休みに過去問添削をして下さったり、集団授業中にこっそり追加問題を下さったり、、、といったことも多くありました。最初は「毎回質問をしてみる」いったことでもいいと思うので、講師と積極的にコミュニケーションをとって自分の熱意を講師に伝えるのがおすすめです。
Bの「模試を活用する」というのは、主にペースメーカーとして模試を利用するということです。「あの模試までにこの苦手分野を対策して、勉強の成果を確認してみよう」といった使い方をしました。これによって苦手をどんどん克服して成長していっている実感が湧いて、モチベーションの向上につながったと思います。ぜひ模試の前にはテーマを設定し、模試の結果で自分の課題を成果を確認する習慣をつけてください。
Cの「目標とする人を定める」ことも、モチベーションの向上という意味合いがあります。自分は毎日自習室に長時間こもって勉強していた人を目標にして、「あの人に勉強時間で負けないようにしよう」といった意識を持つようにしていました。勉強時間でなくても、成績で目標にする人を定めてもいいと思います。友人なり塾の周りの人なりで、頑張っている人や優秀な人を見つけて目標にするのがおすすめですよ。
浪人時の体験記は勉強法のような少し堅苦しい話になってしまったかもしれませんが、もちろん息抜きはしっかり行っていました。自宅では勉強しないと決めていましたし、勉強できそうにない日は「30分勉強して15分休憩」といったスケジュールで勉強したりもしました。大事なのは、不調を引き摺らないことだと思います。ぜひ休む時はしっかり休んで、勉強してください。
浪人時のまとめ
・現役時の反省を生かして勉強
皆さんに伝えたいこと
・自分の弱い部分を認めてあげてほしい
・困った時は親御さんや僕たち塾講師といった大人を頼ってください
・気負わず、自分の夢を叶えましょう
MATSUBARA YUSEI 担当科目:数学・英語・社会
受験体験記 大野翔貴 東京工業大学
僕が受験勉強を考え始めたのは2年の秋からでした。といってもその時はまだ適当に考えていて、父が学校の先生と三者面談をして九大に受かるにはどうすれば良いか聞きに行ったからでした。先生は理科は重要問題集が解けるようになれば受かるといったので、とりあえず重要問題集を解けるようになろうと思い、習っている単元の重要問題集を解き始めました。
それから3年の春になって転機が訪れました。僕は塾に行っていたのですが、塾の友達に「お前は、九大で満足なのか?それで人生楽しいのか?」と言われました。その友達は前からそのようなことを言っていたのですが、別に良くないかと思っていました。しかし、ある時急にもう少し頑張ってみるかと思い、そこから受験勉強に対して熱が入るようになりました。僕は数学と理科が得意で、逆に国語と社会、英語は全くできなかったので九大より上の大学となると自然と東工大を志望校にすることになりました。
東工大を目指すことになってまず最初に考えたのは、理科の単元を東工大模試までに終わらせることと、英単語を夏までに覚えきることでした。僕の行っていた高校では理科の全単元が終わるのは、12月だったのですが、東工大模試は10月で、間に合うわけがありませんでした。僕は東工大を受けるにあたり、模試の結果を習っていないからと言い訳したくなかったので、先に全単元を終わらせることにしました。しかし、そのためには圧倒的に時間がありませんでした。僕はもともと学校の授業など1秒も聞いていなかったので、学校を休みカフェで勉強することにしました。高3の5月まではほぼ皆勤賞だったのですが、親と相談し、学校の先生に休んでも留年しない日数を聞き計画的に学校を休み始めました。
僕は軽音部で6月が文化祭だったのですが、バンドメンバーに「練習とかしなくてよくね?勉強したほうがよくね?」と言っていました。さすがにメンバーに怒られ文化祭は真剣にすることにしました。
9月になると体育祭がありました。僕の行っていた学校は行事ごとを本気で行う学校で、僕は2年生の時に3年の体育祭では何か役員をしたいな、と思っていました。しかし、体育祭の時期になると、体育祭の練習なんかしていると間に合うわけがなので、僕は体育祭の練習に一度も参加しませんでした。僕の友達は体育祭の組の長をやっていました。僕はあまり学校に行ってなかったのでクラスの友達はほとんどいなかったのですが、2年の頃から友達だった友達が2人だけいました。その2人のうち1人が組の長でもう1人が学校の応援団の長だったのです。僕が体育祭に参加しないとわかった日の放課後、組の長だった人に廊下に呼び出され、「お前がいないと体育祭じゃないんだ」と本気で言われました。それでも僕は体育祭には参加しませんでした。今思うと少し後悔しています。
その後、東工大模試がありました。理科の科目は余裕で間に合い重要問題集を2周ほどした頃でしたが、結果はE判定でした。東工大を受ける人は関東の進学校ばかりでその人たちは2年の終わりには全単元習い終わるので追いつけるわけがないとは思っていたのですが、少し悔しかったです。
その後2月ごろになって過去問を解いているうちに何故か余裕で受かると思い込んで、勉強をほとんどしなくなり、受験本番も受かったと思い込んでいたのですが合格最低点10点下で落ちていました。僕は東工大1つしかもともと受験していなく落ちることはないと思っていたけれど落ちたら浪人すると思っていて、親も浪人は何年でもしていいと言っていたので浪人生活が始まりました。
僕は最初は予備校に行こうと思っていて実際に通い始めもしたのですがそもそも授業に行くことや宿題をやることに慣れておらず、クラス判定では東工大に国語の成績は必要ないのに国語も合わせて判断され2番目のクラスに入れられムカついたので4月の時点で自分で勉強することに切り替えました。毎日8時ごろに起き9時に家を出てカフェに行き2時間くらい勉強したら美味しそうな店を探して昼食をとりまたカフェに行き少しゆっくりしたら勉強を再開し2時間ほどしたら家に帰ってゆっくりしてたまに近くのジムに行って運動して夜更かしはせずに遅くとも12時には寝るというかなりゆったりした生活を1年間通してしました。浪人生活では理科の単元に追われることはなかったので数学の勉強もスタートしました。
数学ではプラチカを理科は重要問題集を英語は単語帳と長文をただひたすら繰り返しました。重要問題集は10周近くプラチカも7周はしていました。実際にやってみたらわかるのですが、このレベルの参考書は何周してもわからない問題が必ず1割近くは出てきます。10周していてもです。僕は大学受験においては参考書を何度も繰り返し解くことが一番重要だと思っています。もちろん解説の意味がわかる程度に基礎ができていることが前提ですが。大学受験の問題集はどれもとても丁寧に作られていて、全ての問題を解くことができたらどんな大学でも合格できると思います。
また、自分は効率の良い勉強方法についてカフェで勉強をしていない時間に毎日1時間か2時間ほど本や動画で調べていました。これは将来にもつながることなので「毎日12時間勉強するんだ」とか言ってだらだら無理やり勉強するくらいならその方がよっぽどいいと思います。時間のためや課題のための勉強はどうしても知識を自分に身につけようとしないと思いますし、何より楽しくないので長続きしないと思います。自分は数学と物理の問題に関しては例え何時間かかろうが自分がもういいやと思うまで1問を考え続けていました。勉強を楽しいものにするには時間と心の余裕が大事だと思います。
だらだらと書いてしまいましたが、その後大学受験は無事合格し今では課題に追われた苦しい大学生活を送っています。何より言いたかったことは、受験勉強は先生のためでも親のためでもなく自分のためにやるものなので、自分で考え計画を立て、実行することが大事だと思います。それが成功しようが失敗しようが自分で考え行動した結果なのだから次に繋がる有意義なものになると思います。これが自立する第一歩なのではないでしょうか。
OONO SYOKI 担当科目:数学・物理・化学
当塾に関するお問い合わせはお問い合わせページから行っていただくか、下記のお電話・メールアドレスにご連絡ください。
お電話: 045-530-5043 Mail: info@starglobe.xyz